思えば遠くへ来たもんだ

怪しい認知科学を紹介しながら、行き着くところへ目指すのを綴る場所

理由もなく高専に入学するのは辞めろ

受験シーズンが近づいてきました。

中学生の皆様、高校生の皆様、それ以外の皆様も次の進路のための勉強や準備をしているかと思われます。

 

この手の話題で僕が提供できることと言えば「高専」だと思っています。

高専」は一般的には知られてない学校だと、僕は思っているからです。

なので、中学生以下の年齢層や高校生から高専編入する方に向けたお話になります。

そんな人達が、このアクセス数が少ないブログに果たして来るのか、と疑問に思いますが、だからこそ制限なくいろんな記事も書けると言えます。見てもらえないなら、何書いても一緒だろ。

 

というわけでここからは、「高専とは?」ついて語りたいと思います。

 

 

高専とは?

高専とは、「工業高等専門学校」の略であり、その名の通り専門学校になります。

ただ、一般的な専門学校と違って、入学対象者は「中学を卒業している人」になります。

なので、中学生の次の進路として挙がります。

専門学校と名前がつく以上は、一般高校とはシステムや教育内容が大きく異なります。

 

1.5年制である

つまり、高校3年間と短大2年間みたいな物です。5年かけて、教育を受けます。なので、良くも悪くも5年間の間は保証されます。

しかし逆に言えば、5年間を通して教育されるので、大学入試用の教育を受けることができません。

これを勘違いして、高専に入るととんでもない事になります。

何故ならば、学校側としてもそのカリキュラムを組んでないし、周りは周りで皆大学を受けることを前提として持ってないからです。

一応、進路としては「大学編入」という形で、大学に入ることもできますが、そもそも大学に入りたいという気持ちがあるのであれば、普通高校に行くことをオススメします。

 

2.入学時から専門科目を習う

まず、入学時の時点で既に学科があり、その時点で専門を決める必要があります。

ただし、最近は改変されて3年目までは、コースを決めさせないような高専も出てきてます。

ただし、それでも就職を前提とした教育を施すので、一年目から専門科目が出てくると思われます。

僕の場合、入学の時点で電気系の学科に入ったので、一年目から「電気回路」や「電子回路」といった専門科目を習いました。

もちろん、一般科目として「数学」や「国語」と言った科目もありますが、先程言ったように「大学入試前提のカリキュラム」ではないので、

進み方が一般高校と異なる

ことがあります。

数学を例にすると、高校3年時に、通常大学1、2年が習う「フーリエ解析」や「複素関数」を習いましたし、逆に確率などは、統計学と一緒に4年時に習いました。

 

なので、一般の高校生と話をすると「全然やっていること違うじゃん」とかあります。

特に文系科目に至っては、理系の高校生でも学ぶであろう内容を、余り触れず終わってしまうので、高校生の知識と高専生の知識には大きな乖離が起きます。

 

ただ、逆に「専門科目習いたい、それを実際にやってみたい」と思う方は、実験も講義も非常に楽しめるのではないかと思います。

そうじゃない人は、地獄のようなテストとレポートが待ってます。

 

 

3.進級判定が厳しい

一般高校が赤点40点未満なら、高専は大学と同じで

赤点は60点未満になります。(少なくとも自分の高専はそう)

更に、大学と同じく評価方法は担当されている先生によって異なるので、その先生の評価方法に従わなければ

即留年です。

下手こくと余裕で落ちます。

また先程も言ったようにテストだけではなく、レポートもあるため、ただ勉強してれば言いというわけでありません。

 

ただ、一応学年の最後に追試があったり、先生によっては再試や、進級用のレポートを追加で出してくれたりするので、意外とやってればどうにかなります。

ただ、それを5年間も耐えれますか、ということです。

 

4. 5年目に研究活動が入る

5年目には「卒業研究」がメインになっていきます。

なので、卒業するためには「研究をしなくてはなりません」。

しかも、高専なので何か新しい物を作ることをしなければなりません。調査で終わり、なんてことにはなりません。

 

20歳になったばかりの青二才が、研究をする。

同年代の大学生は、今頃キャンパスライフを謳歌していて、「講義受けたくねー、だるぃー^」とか言っている一方、高専生は卒業のための研究を必死こいてやらなければなりません。

 

卒業するためには、論文も書かなければなりません。つまり今までのレポートなんか目じゃないくらい厳しいということです。

さて、興味もないことをわざわざ調べて、更に新しいものを作り、それをまとめて、先生たちの前で発表する。

それができますか?

 

5. 進路は殆ど就職である

さて、研究と並行して進路を考える必要があります。

しかし、そこは高専なので、やはり就職がメインになります。

なので、就活前提の人は、学校がサポートしてくれるし、推薦も非常に多いし、高専枠なんかがあるところは、他の大学生なんかと対立せずに就活できます。

これも「20歳にして、大学生よりも専門性が高い」ことが評価されるからです。

企業にしてみれば、これほど旨味がある人材が集まっている組織を見逃すわけには参りません。

つまり、安い給料で高い成果を挙げるコスパ最高な都合の良い人材。

なので、就活する人は来ると、とても楽でしょう。(もちろん、調子こいていたら余裕で落とされるんですが)

 

ただ一方で、大学や専門学校に進路が向いている人。

これは辛いです。

何故ならば、「圧倒的に情報が少ない」からです。

基本的に、他大学に移る際には、編入試験を受ける必要があります。

ただその編入試験の対策方法は、極めて難しい。何故ならば、大学入試みたいに入試用の専門書が一般の書店では売られてないからです。

一応、編入用の専門書があることにはあるのですが数は少ないし、それが何なのか、どれが優れているのかを知るために、幅広く情報収集をする必要があります。

また、過去問も多くの大学は非公開になってますので、基本的には編入試験を受けた先輩から情報をもらうしかありません。なので、編入試験を受ける場合、相当な覚悟がいるということを覚えておいてください。

 

また、大学や学科によって対策の仕方も異なります。

基本的には、工学系に進む場合は一般科目に「数学」「英語」「物理」「化学」がつきます。更にその上で専門科目もついてきます。

ただ大学によっては、英語を「TOEIC」で点数換算したり、物理や化学が無かったりとかマチマチです。

ただ、その学科の専門科目は絶対に付いてくるので、専門科目が苦手な人は要注意です。

 

更に面接もあります。よくあるのが二日目に専門科目をやった後に面接。

面接官は「その大学の先生」が行うので、普通に専門的なことも突っ込まれます。

怖い。

一般入試の場合は「形」としてやっている大学も多いのですが、推薦入試だと面接や小論文が点数になるので、要注意です。

また、東大や京大など一部の大学は一次試験を「筆記試験」、二次試験を「面接」として扱うので全く気が抜けません。

 

よしんば、編入先が決まっても、東大や京大は、2年時編入になる場合が多く、一年留年した扱いになります。

おそらく、高専で取得した単位では足りず、後の2年で取るには余りにも多い単位数のため、一年留年という形を取るのでしょうが・・・。

ストレートで進級してせっかくいい大学に受かっても、留年扱いされる。

しかも単位取りに、同学年よりも勉強し無くてはならない・・・。

なので、もし取り敢えずレベルの高い大学に行きたいという目的しかないならば、普通に高校生になりましょう。

そっちのほうが取り返しがつきます。

 

 6.女子比率が圧倒的に少ない

まあ工学系だからね、しょうがないね。なので、ラブラブ青春送りたいよー!という方には向きません。

化学系の学科は一応男女比5:5ということもあったりするんですけど、電気系の学科とか9:1なんて普通です。

機械系の学科に至っては男子しかいないということも平気であります。

なので男も辛いし、女の子も友達少なくて辛いかと思います。

ただ、僕のイメージとして、そもそも高専に来る女子は何かと、強いイメージがあります。

多分、女子の方が男子より高専がどんな所か分かっていて入っていると思うのですけど、自主性が強い人たちが多いイメージです。

なので、割と広い交友関係を持っていたり、男たちを従えていたりしてたような気がします。

だから何なの?って言われたら特に何も言えないのですが。

まあ、色んな意味で変わった青春ライフは過ごせますね。

なので、「普通の青春ライフ」というのを過ごしたい方には、高専じゃなく普通高校に素直に行きましょう。

 

そんなわけで

目的もなく行くところではない。

それが高専です。

逆に、専門に対して目的がある場合、行っても良い。

それが高専です。

 

ただ、中学の時点で既に明確に将来を決めている人は殆どいないと思います。

僕も、別に決めていたわけではなく

なんとなく近くにあるし、パソコン使うの好きだから行こう!

という糞みたいな理由で、地元の高専を受けて通りました。

まあ、その後の生活はそこそこ楽しかったのですが、本当に高専でやりたいことができたかと言われると・・・。

 

普通に高校行けばどうなってたんだろう?というのは今でも考えます。

何となくなんですけど、中学の時点で「選択肢を敢えて狭める」必要はなかった気がします。

なので、色々やりたいことがあるんだけどー決められないって人は、普通高校のほうがオススメです。

別に大学入試の時点でやりたいことを決めても全然遅くないので。

 

ただ、高専に出て気づいたのは、青春時代に「普通の人とは異なる生活を送れた」ということです。

電位測るテスターを作れる高校生なんていないでしょ。それが普通に存在するのが高専です。

大学生と高校生が混じって何かをする。それが高専

学祭に、ゲームをつくって一般客に皆に遊んでもらう。それが高専

博士課程を取った先生たちと議論する。それが高専

そういう意味では貴重な体験だったと思い、僕は後悔してません。

 

 

というわけで、中学生で高専を受験する方。

よくよく考えて見てください。決して親に言われたからとか、近いからとかを理由にして行く学校ではありませんので。

よくもわるくも専門学校、就職訓練校です。

それが高専なのです。

というわけで、今日はネガティブなことばっかり書いたので、いつかポジティブなことも書きたいなと思いつつ、終わります。