思えば遠くへ来たもんだ

怪しい認知科学を紹介しながら、行き着くところへ目指すのを綴る場所

ストループ効果


認知科学系の現象をまとめるブログになりそう(こなみ)。

ストループ効果というのは、つまりこういうことです。

黄色

茶色

 

f:id:anmitsuc:20180907163733j:plain

何か「うっ」となりませんか。

この現象のことをストループ効果と言います!

 

 

 

 

 

もっと具体的に言え

ストループ効果とは

「単語の意味と文字色を同時に見ると、2つの情報が干渉し合う現象」のことを指します。

つまり、先程の「赤」という単語の意味と、文字色の「」の2つの情報が

同時に来て、干渉することで気持ち悪い、と感じるわけです。

赤なのに、なんでなんでーと脳がパンクしちゃって、一瞬思考停止に

陥る。

これを発見したのは、名前に使われているジョン・ストループという方です。

1935年という割と最近に発見された現象です。

ちなみに、僕はこの現象について専門書で知っていた程度ですので

余りわかりません。(だったら、紹介するなよって感じなのですが・・・)

 

実験したときでもちゃんと数値で現れてくる、意外と影響度の高い現象です。

 

 

 

例えば、どんな実験か

例えば、パソコン上に「赤」という文字が現れて、参加者には

「赤という単語の文字色をなるべく速く答えろ」と教示するような実験を考えます。

参加者は、文字が現れた瞬間、例えば「」だったら 赤!と答える

もしくは、その対応するボタンを押すわけです。

「赤」だったら、黒!、「」だったら、青!

とか、そのボタンを押す。

 

そうして、反応時間(RT:reaction time)を計測するのです。

赤と色が一致している(つまり)を「一致条件」

赤と色が一致していない(例えば)を「不一致条件」とします。

ここでは、の組み合わせだけが出てくることを考えます。

すると、一致条件のRTよりも不一致条件のRTの方が、非常に長くなる。

つまり、の方が、一瞬「うっ」となって押すのを躊躇う時間が出てくるんですね。

この現象の何がすごいかというと、色というのは人間の処理でも

割と下の方の処理に対して、意味というのは人間の処理でも後の方の処理にも

関わらず、意味処理が色処理に影響を与えているということ!

つまり、回転寿司で入り口付近の人が取り損なった皿を、出口付近の人が

取って、入口付近の人に精神的ダメージを与える感じです。

 

・・・微妙な例えで申し訳ない。

 

ただ、これによって意味処理ということを明らかにしていくためには

その処理だけを考慮するのではなく、様々な要因(色、形など)も含めて

考えなくては、完璧に明らかにすることができないを示唆したのです。

 

共感覚的な研究内容からも、その手の分野の人達には注目を浴びている

研究・・・なのかもしれません。

 

実世界の応用

反応速度が遅くなる、というのは結構重大なことです。

例えば、車の運転中に標識を見て、ストループ効果が起きてしまうと、反応が遅れて

あわや大惨事。

なので、何かを見せたいというときは、意味と色の齟齬が起きないように

細心の注意を払わなくてはなりません。

逆に、スライドとかの発表で敢えて、不協和音的な感じで入れておくと

インパクトになるかもしれません。

ただ、最初の例の通り、余り心地よいものではないので

多様は厳禁です。

 

実際に、実社会の影響ということで調べている研究があったと思います。

僕自身は目にしたことはあまり有りませんが。

ただ、何時かの学会で、某企業(J○)の人たちが、ストループと

電車の反応的なものの関係を調べていた研究を、ポスターにて見たことが

あった気がします。

見落としがちではあるけど、意外とその注意を払っている人たちがいることで

私達の生活はスムーズに暮らせている、ということでしょうか。

 

ストループ効果:

興味がある方は下のリンクでどうぞ。

ストループ効果 - Wikipedia

参考図書は以下の本です。

 

視覚科学

視覚科学

 

 

視覚系の処理・現象を知るには、割と最適な本です。

 

 

2日連続で書いてみたけど、需要があるかは不明です。

が、楽しいのでまあいっか。

red hot chili peppers

終わり。